【知らなきゃ詰む】開業届はe-Taxで出すべきだった!?控が必要なシーンと“受領印廃止”の落とし穴

開業届はe-Taxで出すべきだった!?受領印廃止で困った体験談のアイキャッチ」

「開業届は紙で出しても、e-Taxで出しても大差ないでしょ?」
私はそう思って、税務署に直接「紙」で提出しました。ところがこの判断が、のちのち想像以上にやっかいな事態を招くことに…。

2025年から受付印が廃止されたことで、“日付入り控え”がもらえなくなったのです。

その結果、銀行口座や小規模企業共済の加入など、控えが必須な場面で「えっ…詰んだ?」という状況に直面しました。最終的には開示請求という回り道を経て解決したのですが、時間も手間も余計にかかることに…。

この記事では、私の体験をもとに「紙提出とe-Taxの決定的な違い」や、「受領印廃止後のリアルな影響」をまとめます。

これから開業届を提出する人にとって、控えで詰まらないための判断材料になるはずです!


この記事はこんな人におすすめ
  • これから開業届を提出しようとしている人
  • 「紙提出」と「e-Tax提出」の違いを知りたい人
  • 開業届の控えがどんな場面で必要になるか知っておきたい人
  • 効率よく銀行口座や各種制度の手続きを進めたい人

このブログ SKIP FREE LAB は、自由な働き方を模索しながら、発信と収入のバランスをゆるく実験している小さな実験室です。  

ブログ収入で暮らしに余裕を(月5万目標)を目指しつつ、続ける工夫や働き方のヒントをまとめています。

自由な働き方を目指すなら、まずは小さな一歩を確かに踏み出そう。

👉関連記事をまとめて読む


目次

開業届、私は「紙」で開業届を提出した。でも…

「開業届」と書かれた紙を掲げるキャラクター。紙提出の体験を語る場面のイラスト。

開業届の提出方法は

  • e-Tax
  • 税務署へ持参

の2パターンがあります。

私は今回、理由があってe-Taxではなく税務署へ紙の開業届を提出しました。

その理由や、窓口でのやりとりで感じたメリットや注意点をお話しします。


紙提出を選んだ理由

理由はシンプルで、「控えが早く手に入ると思ったから」です。

今回、事業用銀行口座の開設を急いでいて、その審査に必要な書類として“開業届の控え”が必須でした。


とにかく事業用のクレジットカードで決済したものが、個人の銀行口座から引かれるのは避けたい!と少し焦っていました。

加えて、当時は自宅にプリンターがなかったので、
e-Taxで作っても結局印刷に手間がかかる…と判断し、直接窓口に持参しました。

《もえみそ》

今やり直せるなら、断然e-Taxを選びます。。


窓口提出の流れとその場での修正対応

税務署の窓口に行き、開業届青色申告承認申請書を提出。

提出の日は7月16日。開業費に当たる出費がまだありそうだったので、8月1日開業で書類を用意していました。

ただ、窓口の担当の方に「未来の日付の開業届は受理できません。今日の日付にするか、8月1日にもう一度来ていただくか、e-Taxでの提出になります」と案内を受けました。

《もえみそ》

ChatGPTは未来の日付でも提出できるって言ってたのに⋯

と少しもやもやしましたが、
とにかく私は開業届の控えが早く欲しかったので、7月16日付けで開業に変更しました。

窓口でチェックしていただけるのは安心ですし、修正がすぐ反映されるのは紙提出ならではのメリットだと感じました。


日付入りの受領印が廃止になった@税務署

 税務署の建物イラスト。2025年から受領印が廃止されたことを示す場面。

実は2025年1月から、税務署に提出された書類への日付入り受領印が押捺されなくなるという変更がありました。

開業届の控えは提出したその日に税務署の窓口で貰えたものの、私の控えも例外なく受付印なし。


税務署側も混乱があるのか、【本日、書面で提出された申告書等を受け付けました。】と記載された別紙を用意していました。


この別紙は『リーフレット』と呼ばれています。


なんか大事そうな名前ですが、実際は両面印刷のペラ紙で、思わずゴミと間違えて捨ててしまいそうな見た目をしています。

税務署で渡されるリーフレットのイメージ
《もえみそ》

一応提出日が入っているんだね


リーフレットは開業届を提出した日にしか貰えません。税務署で開業届を提出する場合は、必ず受け取っておきましょう。

※税務署によっては、こちらが要求しないと渡されない場合もあるそうです。

私は、リーフレットと日付印なしの控えの2枚で、GMOあおぞらネット銀行の事業用口座開設は無事に進めることができました。

ここまでは問題なかったのですが、もろもろの手続きを進めるうちに、どうしても日付入りの開業届控えが必要な場面に出くわします。

《もえみそ》

こんなんだったら最初からe-Taxで提出するわ!

とボヤきたくなる面倒な事態に遭遇したので、次の章でお伝えします。


結局、受領印入りの開業届控えが必要だった⋯

両手をあげて困り顔のキャラクター。受領印入り控えが必要で戸惑う様子を表現。

2025年1月からDX化の一環で廃止された日付入り受領印ですが、まだ各所の足並みは揃っていません。


具体的には以下のような手続きでは、日付入り受領印が押された開業届控えが求められるケースがあります。

  • 屋号付きの銀行口座を開設するとき
  • ビジネス用クレジットカードを発行するとき
  • 金融機関から融資を受けるとき
  • キャッシュレス決済を導入するとき
  • 小規模企業共済など各種制度に加入するとき

私も小規模企業共済に新規加入する際に、日付入り受領印が押された控えが必要になりました。


紙提出を選んだ私は当然それを持っていない…。
しかも小規模企業共済では、先ほどのリーフレットは書類として認められません。


結果的に、開業届を提出した税務署で「開示請求」を行うことになりました。

《もえみそ》

か、かいじせいきゅう?? 


そもそも「開示請求」ってなに?

顎に手を当てて悩むキャラクター。開示請求の仕組みを考えているイラスト。

「開示請求」という言葉、あまり聞き慣れないですよね。簡単にいうと、税務署が保管している自分の開業届の記録を、正式なコピーとして取り寄せる仕組みです。

要するに、「自分が出した開業届を、もう一度“証拠付き”で取り寄せる手続き」
少し面倒ですが、どうしても日付入りの控えが必要なときの最後の手段になります。

「ただのコピー」じゃなく、税務署が証明する正式な控えでもらえるっとことです。



国税庁の公式ページから申請書をダウンロード可能です。

  • オンライン申請(200円)
  • 郵送申請(300円)
  • 窓口申請(300円)

私は窓口申請を選びました。実際の流れは以下のとおりです。

  • 申請書類を提出
  • 申請費用を支払い(収入印紙で支払う必要あり)
  • 書類が届くのを待つ(約1ヶ月)
  • 税務署に取りに行き、受領印付き控えを受け取る

ちなみに、③の段階で「控えを送ってください」ではなく
「準備ができたので取りに来てください」という案内でした。
このあたりは改善してほしいと正直思いました。

《もえみそ》

控え自体を送ってくれたらいいのにね…

私の場合はちょうど1ヶ月後に通知が届き、その翌日に税務署で控えを受け取りました。

※税務署が証明する正式な控えを郵送で送ってもらうこともできます。(別途費用がかかります)


e-Taxはどんどん活用すべき!

キャラクターが「e-Taxくん」と一緒に並んで笑顔で手を振るイラスト。電子申請の利便性を示す。

今回の経験を通して、紙提出よりもe-Taxのほうが圧倒的に便利だと実感しました。

ただし、e-Taxにもクセや注意点があり、とっつきにくさを感じる人もいるはずです。
私なりにメリットと注意点を整理します。

紙提出との違いとメリット

e-Taxなら、受付印に代わる「受信通知(提出日時入り)」がPDFですぐ入手できます。
つまりe-Taxで提出していれば、今回のように開示請求をする必要はなかったということです。

銀行口座開設や小規模企業共済の加入もスムーズに進んだはず。
結局、最初からe-Taxを使っておけば良かったと強く感じました。

e-Taxのクセと注意点

ただし、e-Taxにも注意点があります。
マイナンバーカードやカードリーダー、利用者識別番号などの事前準備が必要で、初回は時間がかかります。

また提出後の修正や取り消しは、紙より手続きが複雑になる場合があります。
この点は窓口提出のほうが柔軟だと感じました。

《もえみそ》

そういった点では窓口は便利だよね。


【まとめ】控えで詰まないために。開業届は「e-Tax提出」がおすすめ!

スタートポーズをとるキャラクター。e-Taxでスムーズに開業を始めるイメージを表すイラスト。

今回、私は「紙」で開業届を提出したことで、思わぬ落とし穴にハマりました。
受領印が廃止された今、紙提出では「日付入りの正式な控え」をその場で入手できず、結局は開示請求という回り道が必要になってしまいました。

一方で、e-Taxなら提出と同時に「受信通知(提出日時入りPDF)」が入手可能
これが事実上、従来の受領印付き控えの役割を果たしてくれます。


銀行口座の開設や、小規模企業共済の申込みなど、「すぐに証明書類が必要な場面」で強力な武器になるのは間違いありません。

もちろん、e-Taxにはマイナンバーカードや初期設定のハードルがあるので、人によっては「ちょっと面倒」と感じるかもしれません。


それでも、後から開示請求で数週間も待つリスクを考えると、最初に少し手間をかけてでもe-Taxに慣れておいた方が、結果的には圧倒的に楽だと思います。

《もえみそ》

効率重視で動きたいなら、もうe-Tax一択!

これから開業届を出す人には、ぜひ「紙提出」と「e-Tax提出」の違いをしっかり理解したうえで選んでほしいです。

控えで詰まらないために、e-Taxを使う。

これが今の私の結論です。



《もえみそ》

この記事が、フリーランス準備を進める誰かの、不安を少しでも軽くできたらうれしいです🌱

他の「フリーランス準備」の記事も、少しずつ更新していきます!


関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

SKIP FREE LABの研究員《もえみそ》です。
副業禁止の会社で働きながら(2025年7月退職予定)
もっと自分に合う暮らし方・働き方を、マイペースに模索してます。
「もうちょっと、好きにやっていこうか。」
そんな気分で、暮らしや仕事まわりのあれこれをチューニング中!

目次