退職してから、今日で10日。
いろんな手続きもようやく少し落ち着いてきました。
会社員からフリーランスへの転身は、このブログでもずっと発信してきた真ん中のテーマ。
事前にけっこう調べてきたし、記事にもしてきたので「わかってるつもり」ではいたけれど——
実際にやってみると「盲点だった…!」という場面も、いくつかありました。
この記事では、私が退職後に実際にやった手続きを、リアルな順番・流れにそって時系列でまとめています。
これから開業を考えている人や、会社を辞めてフリーランスになる予定の人に、少しでも参考になればうれしいです。
- 会社を退職して、これからフリーランスになる予定の人
- 「開業届っていつ出せばいいの?」とタイミングを迷っている人
- 実際に退職〜開業まで、どんな手続きをしたらいいか知りたい人
- 税務署・市役所・ネットバンクなど、どこで何をやるのか整理したい人
- これから退職するけど、事前にできる準備も把握しておきたい人
このブログ SKIP FREE LAB は、自由な働き方を模索しながら、発信と収入のバランスをゆるく実験している小さな実験室です。
ブログ収入で暮らしに余裕を(月5万目標)を目指しつつ、続ける工夫や働き方のヒントをまとめています。

試行錯誤の中で見えてきたことや気づいたことも、自由な働き方への大切なヒント。
ここではそんな体験や学びをまとめています。
10日間で行った各手続きを時系列で紹介!

実は会社を辞める前から、諸々の手続きの準備を少しづつ進めていました。
事業用のクレジットカード(三井住友オーナーズカード)は会社員時代に発行済。
けれど、事業用の銀行口座は「開業の事実を証明する書類」が必要なため、まだ開設できていない状態。
この10日間は、その口座開設を起点に、各種の切り替えや届出、制度への加入など、立ち上げに必要な手続きを一気に進めていきました。
【1日目|7/16(火)】
• 会計ソフト「freee」導入
• 「freee」で開業届と青色申告承認申請書を作成・印刷。税務署に持参して提出(控えが必要だったため税務署に直接提出)
開業届の控え&業務委託契約書をGMOあおぞらネット銀行に提出。
個人事業主用口座の開設申請を前に進める
会社から「退職証明書」と「資格喪失証明書(健康保険・厚生年金)」を受け取る。
開業後初の土日はしっかりと休む!
祝日のため手続きはお休み…。
• 市役所で国民健康保険・国民年金のへ切り替え手続き
• 付加年金への加入申請を出す
• iDeCo(イデコ)の「種別変更届」提出&掛金を減額
事業用クレジットカードの引き落とし口座変更手続き。
インボイス登録(課税事業者登録)をe-TAXで申請。
小規模企業共済の加入書類の申請

祝日があって、手続きが進められないところもあったけど概ね順調!
実際に手続きしてみて感じたこと

このパートでは、退職後から10日間で行った手続きを通して、私自身が感じたリアルな感想や注意点をまとめています。
開業に向けた手続きについては、ネットで調べれば基本的な情報はたくさん出てきます。
ですが、実際にやってみると「ここでつまずくとは…」という予想外のことや、「これ、もっと早く知っておきたかった!」という気づきがいくつもありました。
経験者としての視点からお伝えすることで、これから同じような手続きを進める方の参考になれば嬉しいです。
開業届の提出は「オンライン or 税務署へ持参」で迷ったけど…
開業届の提出方法には「オンライン提出(e-Tax)」と「紙を税務署へ持参」 と「郵送」の3パターンがあります。
私は最初、オンラインで済ませようかと考えていましたが、最終的に「税務署に直接持って行く」方法を選びました。
理由はシンプルで、開業届の「控え(受領書)」がすぐにほしかったからです。
実は、事前に申し込んでいた事業用の銀行口座(GMOあおぞらネット銀行)は、開業届の控えがないと先に進まない仕組みになっていて。
これが止まっていると、すでに発行済みの事業用クレジットカード(三井住友オーナーズカード)の引き落とし口座が個人口座のままになってしまい、後々の会計処理がややこしくなってしまいそうでした。
この背景があったので、すぐに「控え」を入手できる持参ルートを選択しました。

それに、開業届を出すって人生に何度もないしね!
ちなみに、クラウド会計ソフト『freee』を使えば開業届も青色申告承認申請書もサクッと作れて印刷までできたので、その点も助かりました。
オンライン提出のほうが楽そうですが、急いでる人や開業届のの控えが必要な人には「持参」もおすすめです。
なお、税務署での提出書類への受付印の押印は2025年の1月から廃止になっています。
受付印の代わりに、日付入りの「申告書の受付をしました」というプリントを渡されます。
これは年のために保管しておいたほうが安心かもしれません。
必要だったかは不明ですが、わたしは、事業用の銀行口座の開設時の提出資料として、このプリントも開業届の控えと一緒に送付しました。
保険と年金の切り替え、“市役所だけじゃ完結しない”ことも
保険と年金の切り替えのために市役所へ行きました。
持参したのは「退職証明書」と「資格喪失証明書(健康保険・厚生年金)」の2点。
これがあれば、国保・国民年金への切り替え手続き自体はスムーズに終わりました。
でも、意外だったのはその後。
「付加年金」に加入したくて申し出たところ、「ここでは手続きできません」とのこと。
私が行ったのは市役所の出張所で、付加年金の加入手続きは本庁または年金事務所でないと対応できないとのこと。
「また調べないとか…」と思っていたら、マイナポータルから手続きできることが判明!クーラーの効いた市役所の出張所内のソファでサクサクっと申請手続きが完了。
炎天下だったので本当に助かりました。
現代の手続き、案外オンラインで完結できるものもあるんだな、と感動した瞬間でした!
更新情報:2025年7月28日
マイナポータルに付加年金申請の差し戻しの通知ありました。
今回の私のように、市役所の出張所では、国民年金への切り替えと付加年金の申請を同時に行うことができない場合があります。
私の場合、国民年金切り替え反映前にマイナポータルから付加年金の申請を行ってしまい、差し戻しとなったようです。
今後の対応について確認するため、市役所の本庁に行ってみようと思います。
事業用クレジットカードの口座切り替え、まさかの“書類郵送のみ”
フリーランスとして会計処理をスムーズにするために、クレジットカードの引き落とし口座は早めに事業用に切り替えたい。
そう思って、三井住友オーナーズカードの設定変更を試みたのですが、オンラインではできない仕様。
他の三井住友系クレジットカードはオンラインで引き落とし口座が変更できるものもあったのですが、オーナーズカードは対象外でした。
申請用紙を取り寄せましたが、届くまで約1週間かかるとのこと。
この手の“アナログな壁”は、今後もいくつか出てくるんだろうなと実感。
とはいえ、カードの利用明細や引き落としをひとつの口座でまとめられるのは、経理の効率を大きく左右します。
ちょっと面倒でも、このタイミングで絶対にやっておくべきポイントだったと思います。
正直、登録したくなかった…インボイス制度との向き合い方
9日目に行ったのが「インボイス登録」でした。
これは本当に最後まで迷った…というより、できれば避けたかった手続きです。
というのも、インボイス制度に登録すると、課税事業者として消費税を納める義務が発生します。
開業して間もない段階で、いきなり税負担が増えるのは正直キツい。
でも今回は、業務委託契約を結んだ取引先から「インボイス発行できること」が条件になっていたため、やむを得ず登録しました。
自分の意思ではなく“外圧”によって決めざるを得なかったことに、ちょっとモヤモヤ…。
とはいえ、今後の取引のチャンスを広げる意味では、登録がプラスになる場面もあるはず。
フリーランスとしてやっていく上で、制度にどう付き合うか?を改めて考えるきっかけになりました。

こうなったらもう、稼ぐしかないぞ!
意外と“心の負担”が大きい。だからこそ、1つずつ前に進める

退職後にやる手続きって、ひとつひとつはそこまで難しくないんですよね。
でも、どれも「失敗したらどうしよう」「間違えたらまずいかも」と思うものばかり。
頭ではわかっていても、実際に自分で進めるとなると、不安がつきまとう。
しかも、慣れないことだらけでエネルギーがどんどん削られていく…。
でも、1つ終えるごとに「よし、次もいける」って思えて、少しずつ前に進んでる実感が持てました。
だからこそ、完璧じゃなくていいから、“今日できる1つ”を終わらせる。それがすごく大事だと感じました。

この記事が、悩んでいる誰かに、少しでも寄り添えたらうれしいです🌱
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ブログやスキル準備、収入源の土台づくりについて解説。 - フリーランス1年目に向けて今やっておきたい5つの準備と心構え
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